まず今回のツーリングですが、奈良から三重県松阪市の焼肉屋「一升びん本店」を目指し、みんなで焼肉を食べに行こうというのが、いちおう第一の目的となってたんですね。僕も昨年7月に「ツール・ド・松阪ホルモン」と銘打って天神橋５丁目から松阪まで150km走って焼肉を食べに行きましたが、その時のほとんどのルートが国道166号線でした。それが一番わかりやすくて迷わないルートだからですが、ただR166は国道としては交通量が少なめとはいえ、集団で走るとなると、やっぱりうっとうしい。

そこで、「人間ナビ」の異名を持つcancanさんが、R166を回避できる旧道・脇道・裏道がある区間は徹底的にそこを選びながら案内してくれたのが、昨日のコースでした。あんなの、もう１回同じルートで行けと言われても、cancanさん以外は絶対無理でしょう（笑）

国道166号線を極力避けながら松阪方面に向かいますが、高見山登山口のバス停まで来たところでアクシデント発生！らんぐざぁむさんの小径車のスポークが折れ、まだほんの序盤だというのに無念のリタイアとなってしまいました。

らんぐざぁむさんのリタイア後、残った10人は奈良・三重県境の高見山を目指します。松阪まで最短で行くには、R166の高見トンネルを抜ければ後は約60kmの下り基調で楽勝ですが、僕らは高見トンネルの手前で旧道に入り、標高900mの高見峠へと登っていきます。まあ900mといっても、旧道の入口からの標高差はわずか250mかそこらで、ここへ来るまでもずっと緩やかな勾配だったので、みんな余裕で登ってますけどね。

ただ、旧道は日当たりの良くない場所ではかなり苔むしていて、おまけに前日が大雨だったので、タイヤがグリップしない箇所も所々あり、先月苔むした林道で落車したばかりの僕は下りに不安を覚えながら登っていきました。今日はその途中の休憩地点までの（標高差250mで途中休憩かよと言われそうですが.笑）、10分ちょうどの映像です。

高見峠への登りのシーンから始まります。高見山は上の方だけ紅葉し始めていました。ヒーヒー言うような勾配はまったくなく、みんなでわいわいしゃべりながら標高900mまで楽しく登って高見峠に到着。ここで途中のコンビニで各自が買っておいた昼食を食べます。「この時期の標高900mで弁当なんて寒いんちゃうの？」と心配してたんですが、なにせこの日は完全無欠のサイクリング日和でまったく問題なし。楽しい昼食タイムでした。

高見峠は高見山の頂上ではなく、ここまで車で来てここから登山道を登っていく人が多いため、駐車場やトイレもしっかりあります。昨年僕がここに来た時は登山道に熊が出た数日後だったので、松阪警察と東吉野村による手書の注意書きがありましたが、今年は立派な看板に変わっていました。まだ熊おるんや…（笑）

高見峠で50分ほど休憩した後、旧道を三重県側に下って再びR166に合流するまでの映像です。

高見峠から三重県側に旧道を下って再びR166に合流しましたが、ここからは長い下りが楽しめます。三重県に入ると右に左に櫛田川の美しい渓谷を眺めながら快適に飛ばすことができるのでお勧めですよ。

高見峠の次に目指すのは、三重県一マニアックな峠ともいわれる、その名も珍布峠（めずらしとうげ）です。途中、櫛田川にかかる石橋でcancanさん恒例の卓上カレンダー用の写真撮影タイムがあったり、なべさんと僕が同時にパンクしたりしながら、いよいよ珍布峠へ。どう珍しい峠なのかは見てもらえばよくわかります。ひとしきり珍布峠を珍しがった後、全員で記念撮影して下りはじめるまでの映像です。